それぞれの色。

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 2人に言われなくても、将来の事をちゃんと考えなければいけない事など分かっている。  でも、拓海やマルオや蒼ちゃんみたいに、自分のやりたい事・なりたいものが分からないんだ。  どうすれば見つかるのかも分からない。3人は、どうやって見つけたのだろう。  ただ、はっきり分かっている事は、『俺も岳海蒼丸の活動は続けたい』という事だ。  岳海蒼丸の名付け親である蒼ちゃんが、まだ進路について話していないなと思い、『次は蒼ちゃんの番ですよ』的な視線を蒼ちゃんに送る。  まぁ、聞かずとも蒼ちゃんが東京に行くだろう事は分かっているけれど。  「あのさ」  俺の視線に気付いた蒼ちゃんが口を開いた。  「みんなで東京に行かないか?」
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