それぞれの色。

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 「実はネットに上がっている作品は全部見てるんだ。親の欲目かもしれないけど、凄く良く出来ていると思った」  拓海のお父さんが俺たちの目を見ながら、ニコリと笑った。  「俺らの作品、見てたんだ…」  拓海が目を丸くしながら呟く。  「知らなかったの?」  「何でだろうな。有名になりたい。大勢の人に見て欲しいって思うのに、親に見られるのは何か恥ずかしくて、ネットに上げてる事は黙ってた」  俺の問い掛けに、拓海は気恥ずかしそうにしながら頷いた。  「分かる気がする。俺も彼女から作品の感想言われるの、嬉しいけどこそばゆいもん」  『うんうん』と同調しながら拓海の肩をポンポンと叩くマルオに、  「ここでイチイチ彼女自慢を挟むな、マルオ」  蒼ちゃんが『次言ったら前から攻撃するからな』とマルオのケツをペチンと平手打ちした。そして、  
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