何色でもない。

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 「俺の姉ちゃん。拓海の相手役を頼んだの」  「どうもー。蒼ちゃんの姉の花です。いつも蒼ちゃんがお世話になってます。今日は宜しくお願いします」  花さんが蒼ちゃんの背中を押してお辞儀を促しながら、自分も頭を下げた。  『お姉さん⁉』  どう見てもカップルにしか見えない蒼ちゃんと花さんに、拓海もマルオも俺も驚きと疑いが隠せない。  だってこの2人、仲が良いを通り過ぎてイチャイチャしている様に見えるし。  俺にも姉がいて、普通に仲は良いとは思うが、姉と最後に手を繋いだ日など、思い出せないほど遠い昔だ。  蒼ちゃんと花さんは実は…。と疑いの目を向けていると、マルオも同じ目をしている事に気付いた。コイツも俺と同じ疑念を抱いているに違いない。
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