何色でもない。

31/69

108人が本棚に入れています
本棚に追加
/377ページ
 「蒼ちゃんは幸せ者ね。自分を理解してくれて、やりたい事にも協力してくれる心の温かい友達が3人もいる。そりゃあ、毎日飽きずに3人の話をしちゃうわけだわ。蒼ちゃん、毎日楽しくて楽しくてどうしようもないんだと思う。変な事ばっかり言う弟だけど、これからも宜しくね」    花さんがホッと肩を撫でおろしながら笑った。    「楽しい思いをしているのはお互い様。4人でいるのがめちゃくちゃ楽しいんです」  『こちらこそです』と花さんに笑い返し、談笑していると、    「がっくんがウチの姉ちゃんを狙い始めたので、撮影を再開しまーす‼」  蒼ちゃんが手を叩き、集合を呼び掛けながらマルオと拓海と共にこちらへ走ってきた。  「蒼ちゃんのお姉さんじゃなかったら頑張ってたわ」  蒼ちゃんに冗談を言いながら立ち上がる。  「蒼ちゃん、平気でデートとかにくっついて来そうだもんね」  マルオが笑いながら俺に同調した。
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加