何色でもない。

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 「その励まし、逆にキツイっす」  『そっとしておいてやってください』と拓海が俺の頭から花さんの手を外した。  「マールーオーめー‼ 裏切り者がー‼」  じっとしていられなくて、訳もなく走り出す。  「どこに行くの、がっくん‼ 裏切るも何も、何の約束もしてないじゃん‼」  俺の後をマルオが追いかけてきた。  「なんか青春っぽいんで、とりあえず俺らも走りましょう」  と、拓海と花さんが続く。  その様子を笑いながら蒼ちゃんがカメラに収めていた。  そんな感じで楽しく撮影を進め、撮り終わっても何だかんだ毎日4人で集まり、友情を深めたところで夏休みは終わった。
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