何色でもない。

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 「死んでねぇしな。蒼ちゃん元気にピンピンしてるじゃん。さっぱり泣けねぇわ。そもそも俺、ドライアイだしな。目、カラッカラ」  『目薬使っても、しっかり吸収しちゃうわ』と次回作もおそらく泣けないであろう事を示唆する俺に、  「眼科に行け」  蒼ちゃんは、『がっくんが使ってるヤツ、医薬部外品だろ。病院からちゃんと医薬品の目薬を貰って来い』と、病院に行けと言いながら目つぶしをしようと、俺の目の前に人差し指と中指を向けた。  『危なねぇ‼ バカ‼』と蒼ちゃんの手を避けながらふざけていると、  「で、次の撮影はいつするの?」  いつもの様にマルオが、いつもの様に反れてしまう俺らの話を本筋に戻した。
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