何色でもない。

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 「そっか。大学からでもいいんだ。…だったらさ、みんなの志望校をA高にしない?」  蒼ちゃんの提案に、ただでさえ驚愕していた俺の目がひん剥けた。  「は⁉ はぁ⁉ 何で⁉ つか、何言ってんの⁉ 無理だよ‼ どう考えても無理だろ‼ 俺の志望高、D高だぞ⁉」  蒼ちゃんに激しく抗議。蒼ちゃんやマルオは大丈夫かもしれないけど、俺にA高はハードルが高すぎる。  「だってやっぱさぁ、4人同じクラスになれなくても、同じ学校にいた方が何かと良くない? 行事とかテストとか同じ日に行われるわけだから、予定合わせやすいじゃん。俺、高校生になっても4人で撮影がしたいんだよね」  『みんなと離れたくないのー‼』と蒼ちゃんが拓海とマルオと俺の手を握った。
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