何色でもない。

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 「そうだねー。俺も来年もみんなと撮影したいな。俺はいいよ、A高。頑張るよ」  A高に行ける学力を既に持ち合わせているマルオは、すんなり快諾。でも、  「イヤ、別にマルオは頑張らなくてもA高に行けるだろ。俺は無理だよ。頑張っても無理‼」  俺は拒否。正直、D高だってちょっと頑張らなければ行けないくらいなのに。つか、進路希望に『A高』と書いた時点で『自分の脳みその具合を考えろ』って先生と家族に爆笑されるっつーの。  「頑張ろうよ、がっくん。1人欠けたら【岳海蒼丸】じゃなくなるじゃん」  拓海が俺の肩に手を置いた。  「そのグループ名、『クソダセェ』ってバカにしてたくせに何言ってるんだよ。それに、俺だけ学校が別になったって、俺が3人に予定を合わせるから大丈夫だって。どうせバカ高なんだから」  『無茶苦茶言うな』と拓海の肩に手を置き返す。
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