それぞれの色。

17/97
前へ
/377ページ
次へ
 高評価が嬉しくて、授業が終わった途端に教室を飛び出し、蒼ちゃんとマルオの教室へと走る。  「おかしいおかしい‼ なんで俺の引き立て役をするために、蒼ちゃんが顔ボコボコにした事になってんの⁉」  教室の扉を開くと、既に拓海もいて、『絶対におかしい‼』と言いながらジタバタしていた。  「その感想書いたヤツ、凄い想像力だよな」  蒼ちゃんが荒ぶる拓海を見ながら大笑い。  「なかなかその発想に辿り着かないよね。その人、その豊かな想像力で脚本書けばいいのにね。蒼ちゃんみたいに良い本書けそう」  マルオも腹を抱えて笑った。  「なんだかんだ、インパクトって大事なんだなー」  楽しそうな輪の中に俺も入りに行く。
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加