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衣袍を寛げた飛翠が、いきり立つものを焔華の秘部に押しあてた。その先端が、あふれる香油をなじませるようにしばらく尻の隙間を行ったり来たりしたかと思うと、ぎちぎちとした圧迫感が体を裂く勢いで、猛然と押し入ってくる。
浅ましい姿勢で受け入れる焔華は、我慢できずに嬌声とも悲鳴ともつかぬ声で喚いた。
「っ、こ、んな……、何で……あああっ……!」
「分かるようになるまで教えてあげてるだけです」
飛翠は切羽詰まったような声で呟き、自分のものを焔華の体の最奥まで埋め込む。
「どうです……体のなかに私の存在を感じますか」
「んっ、ん」
異物感に、全身から汗が滲み出す。呼吸が一段と苦しくなり、頷くのがやっとだ。
「……きみの中は、すごく熱くて狭い」
焔華の上で飛翠が、満足げな吐息を漏らした。
「動きますよ。もっと力を抜いて」
汗ばんだ髪を撫でられる。頭皮に触れるそのしなやかな指の感触に束の間、安らいだ焔華は、次の瞬間、激越な突き上げを受けて体を痙攣させた。
「んぁ――、あ、ああああ……!」
獣のような姿勢で、どれほどの間ゆすぶられていたのか。
朦朧としかけた意識の隅で、飛翠の声を聞いた。
「……きみと、ずっと前からこうしたかった。夢のようです。……きみの中が緊すぎて私も限界です。そろそろ出しますね」
ぐ、ぐっと根元まで押し込まれ、内側に精を放たれる。
「………ッ!」
焔華。……焔華。
達する瞬間、凌辱者は小さな声で繰り返し彼の名を呼んでいた。――そう聞こえた気がした。
(……飛、翠……?…)
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