百戦錬磨のエクスタシー

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 四度目に保健室で目覚めた時には、養護教諭の視線が冷たかった。  それも興奮をあおったが、不思議と前よりは感じられない。  きっと慣れてきたのだろう。  ふと何やらむずがゆさを覚えて、胸元を見る。  胸の谷間に、色付きのスワロフスキーを散りばめたような文字が書かれていた。  “99”――。  私はその意味を察する。  あのアレクサンダー大事件によって迎えた絶頂は、特別なものだった。  そして悪魔は私に「100回」絶頂するまでこの呪いが続くと宣言した。  つまりこのカウントがゼロになるまで、私はまっさらな心の、異様なまでの敏感肌が続くのだ。  あぁ、困った……。  どうしよう、うふふふふ……。
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