0人が本棚に入れています
本棚に追加
四度目に保健室で目覚めた時には、養護教諭の視線が冷たかった。
それも興奮をあおったが、不思議と前よりは感じられない。
きっと慣れてきたのだろう。
ふと何やらむずがゆさを覚えて、胸元を見る。
胸の谷間に、色付きのスワロフスキーを散りばめたような文字が書かれていた。
“99”――。
私はその意味を察する。
あのアレクサンダー大事件によって迎えた絶頂は、特別なものだった。
そして悪魔は私に「100回」絶頂するまでこの呪いが続くと宣言した。
つまりこのカウントがゼロになるまで、私はまっさらな心の、異様なまでの敏感肌が続くのだ。
あぁ、困った……。
どうしよう、うふふふふ……。
最初のコメントを投稿しよう!