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外に出ると友達のリンドが待っていた。
「おはよ、フィーネ」
「おはよう」
並んで歩いているとピアノの音が聞こえてきた。足を止め、右手にあるその建物を仰ぐ。
全体的に煤けた灰色の建物が多いこの町に似つかわしくないクリーム色をした建物だ。
一階には『ツェディック・ドゥ・バレエ』と記された看板と入り口、二階はガラス張りになっている。普通の家より高い位置にあるから首を思いっきりのばして真上に向けないといけないけどレオタードを着た数人の生徒達の姿が見えた。
「いいなあ…」
つい、口をついて出る。
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