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叛斗は海賊らしく、銃と剣を交互に使い分け、相棒の涼磨は錨型のハンマーを振り回す豪快なスタイルで新太たちを苦しめた。
「くっ、鎖…って錨型だから鎖あってもおかしくないか。」
「感心してる場合か新太!とっとと解除して反撃するぞ!」
「させないっての!」
〈ダイダルストライク〉
やや高めのエコーボイスによるアナウンスが入った後、叛斗の銃から高出力で圧縮したエネルギー弾が発射された。
直前に鎖を引っ張られ、ほぼゼロ距離でその攻撃を受けた二人は一気に体力を削がれた。
「東区最強のチームと言えど、所詮はこの程度か?」
「その言葉、取り消させてやるから安心しろ!」
「オレたちの力、見せてやる!」
これまでに幾度となく大物と戦ってきた新太と蓮からしてみれば、今の攻撃も然程のものだった。
「コイツら…あの一撃を物ともしてないとでも言うの?」
「「当たり前だ!」」
新太と蓮の同時攻撃で、叛斗は大きく吹き飛んだが、壁に激突する寸前で涼磨が受け止めたため、こちらのダメージも少なかった。
「コンビネーションがいいのは君らだけじゃないよ!」
「海原の荒くれ者である海賊…その力を持つ俺たちに陸地で意気がるお前らの刃が届くと思ったのか?」
涼磨は普段はなかなか口を割って話すようなタイプじゃないが、今回の相手が相手だったのでついついしゃべっていた。
「陸だろうが海だろうが届く刃の距離は同じだろ?」
蓮はあらかじめ飛ばしておいた刃先をエネルギーで捕らえて、そのまま涼磨を頭上から一閃した。
涼磨のデュエルポイント(デュエルモードにおける体力ゲージ)が一気にゼロになり、コスチュームブレイクになった。
「なっ…いつからそんな攻撃を仕掛ける準備を?」
「いやぁ~…お前らが脳筋タイプのプレイヤーで助かったぜ。おかげでありったけの大技をクリーンヒットさせてやれたんだからなぁ!」
蓮はとても正義のヒーローとはお世辞にも言い難い笑顔で大爆笑していた。隣にいた新太も思わず苦笑いした。
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