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「あの計画…まだ続いてたの…?」
「にーな、心当たりがあるのは嬉しいけど、あまり考え込まないでね。アタシたちがいるから。」
「何にせよ、ただでさえヤバい状況に拍車がかかる日もそう遠くないってことか…」
「SECOND‐LOT…一体どんなヤツらなんだろう…」
―一方、地下研究室跡―
「01~05までの五体のうち、02,03が撃破された。そして、SECOND‐LOTの10が目覚めたか…ならば、05~09までも目覚めさせるとしよう。」
マスター…神矢は05から09までのカプセルのスイッチを切り、ハッチを開けて中で眠っていた五体のレイドプレイヤーを目覚めさせた。
『オレの仲間が一気に増えた!ねぇ、10!』
『あぁ、仲間は多いに越したことはない!それはそうと04、傷の具合はどうだ?』
『まぁなんとかね…だけど驚いたよ…人間にあんなことができたなんて。』
『早くオレも戦いたいなぁ、新太と。』
「時が来たら戦わせてやろう。それまでは待つんだ。」
『はーい!』
―2-E教室―
「ついに今日の昼からだね!」
「「何が?」」
「新太…前に教えたでしょ、今日の昼から林間学校だって。」
「あ…あぁ…そーだったねえ、あは。」
…とうとう来てしまったか。オレが最も楽しめない行事・林間学校が!幸い西区の山だから多少はとは思ったけど、結局川下りとかやるから何とも言えないんだよなぁ…
このように新太は〈泳ぐ〉及びそれに関する行動が伴う物事に関しては物凄く不機嫌な態度を取りがちになってしまう癖があった。
もちろんこの事を知るのは現状は蓮のみで、二菜が多少知ってるかなという具合だった。
「まったく…まさかアタシたち四人全員一緒の班とか…オリエンテーリングで足引っ張らないでよ、四野くん!」
「んだとぉ、テメェの方こそくたくたになっても置いてくからなぁ!」
いつも通り喧嘩が始まろうとしたところで二菜が蓮に対して猛烈なストレートパンチを腹部にお見舞いした。
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