17 セカンドロット計画

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―新太と蓮の部屋― …俺はちゃんとアイツらに話せるのか?何で俺がここまで女を軽蔑して嫌うのか。言えるわけないよな…現に俺には意図せずともできた女仲間がいるんだから。 もし言ってしまったら、俺はきっと三樹と二菜(アイツら)をひどく傷つけてしまうかもしれない。いや、確実に傷つけるだろうよ。裏切られることよりもずっと痛く苦しまなきゃいけないかもしれない。 そうだと知った今、言い出せれる勇気が出てこなくなっちまったよ、新太… 蓮は荷物を一通り下ろしてベッドに転がって天井を見つめながら自分の秘密について深く考えていた。 「なぁんだ、蓮って結構考え込むと真剣になっちゃうんだね!ちょっと意外だな。」 新太は空気を読んで、部屋に入るのを少しだけ待ってあげることにした。 ―二菜と三樹の部屋― 「ねぇ、にーな見てこれ!」 三樹は二菜に生徒手帳に挟んであった一枚の写真を見せた。その写真には幼い頃の三樹と一緒に黒いユニフォームを着た男の子が写っていた。 「三樹って昔はツインテールだったんだね。可愛いよ、すごく。」 「あはは、そうかな。それはそうと、この男の子誰か知ってる?」 「あー…ごめんね、三樹。私この子は知らない。だけど、何となく…似てる子ならいると思うよ、すぐ近くに。」 「ちょっと何言ってるのよにーな!だいたいあの子名前も知らないっていうのに…しかも、似てるヤツなんていないって!」 …あの子、今どこで…何してるのかな。もしこの林間学校で会えたら、5年前のこと覚えてるのかどうか確かめたいな… アタシの初恋の相手…〈黒ずくめのテニス少年くん〉。 ~予告~ ついに始まった林間学校!一日目はただ着いただけで終わったけど、二日目からはイベント目白押し!って、二日目なんだっけ? もう、三樹ったら…二日目はオリエンテーリングだよ。ちゃんとしおり見た? あ、そっか!あはっ、アタシとしたことが…忘れてたよぉ! 次回〈5年越しの告白・前編〉
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