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14 新たなる刺客!
―地下研究室跡―
『とうとう俺の出番ということか…01。』
『まぁ、そうだね。だけど、02、03が手こずってるから油断は禁物だよ、10?』
10と名乗る男は目を覚ますとそばにおいてあったライブギアを手に取った。
『6年間眠らされた鬱憤を晴らすには丁度いい、少しだけ外で活動してきてもいいか?もちろん、事前に聞かされた任は果たす。』
『わかったよ…生きて帰ることを忘れないでね。』
『了解した!』
―2-E教室―
ついに七月…とはいえ、エアコンの涼しさを堪能できるのは科学がある木曜日のみ…ねぇ、ホント何なの?どう考えても嫌がらせだ!今からでも遅くない、ちょっと上の先生に抗議してやるぅ!
新太は暑さ耐性がついたのと同時に地獄のような時間割りにした者のことをひどく恨むようになっていた。
「先生恨んだとこでどうかなる訳じゃねぇだろ。ほら、保健室の冷蔵庫からパクってきたこいつやるから我慢しろ。」
蓮は新太に保健室から無断で持ち出した保冷剤をタオルで包んで渡した。
「さっすが蓮…でも、バレたら怒られるんじゃ?」
「その時はその時だ…な?」
「アンタたちホントバカなの?」
「新太…悪いことはしない人だって思ってたのに…」
「ちょ、二菜…これには深いわけが…あ~も~…蓮、ふざけるなよぉ!」
「俺の恩に感謝したそばからそれとはいい度胸じゃねぇか!表出ろぉ!」
二菜は新太と蓮の首にチョップを叩き込んで気絶させた。
「にーながいるとホント楽ね。」
「後で新太に謝ろう…」
―その頃、臨海中学付近―
『フフ…今まで仲間がしくじっていたのはあくまでゲーム内だからという甘い考えからの選択ミス。ならば、俺は…こうさせてもらう!』
―かなり時間がたった頃、保健室―
「…二菜のやつ、女の癖にホントたち悪いことばっかするなぁ(さりげないブーメラン)。新太はくたばったままか…」
「キャーーーー!」「助けてくれー!」
蓮は廊下から悲鳴が上がっていたのを聞き、素早く音を立てずにベッドから出ると保健室を後にした。
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