14 新たなる刺客!

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廊下に来てみると、上の階にある理科室から火が出ていたのが見えた。 「おい、あれどういうことだよ!」 「突然爆発が起きたんだよ!しかも誰も何もしてないんだよ!」 「は?…って、疑問に思う前に、まずは自分の目で確かめてやるとするか!」 蓮は勢いよく駆け出し、二階に向かっていった。学ランの内ポケットからライブギアを取り出し、それを頭に装着して電源をつけた。 …確か、この時間に理科室を使うクラスは…俺ら2-Eだ!しかも、二菜も香織も同じクラスで…避難してるとは思うが、無事でいてくれよ。 「…ライブギア、スタート!」 蓮はいつもの黒いフードつきのローブ姿になって、より早く走った。 ―その後、二階理科室付近― ライブギアが起動していたこともあって何が原因でこうなったのかすぐに分かったが、その相手は見たこともない少年だった。 「おい、お前か?こんな様にしたのは?」 『ああ、俺としては不本意だったが…Four Animalsとか言う連中を呼ぶにはここが最適だからな。』 「あっそ…つまりお前は俺を呼ぶためだけにこれだけの大事を引き起こしたってことか?」 『その通りだ…ヒーローのような扱いをされているお前たちならばこの手の作戦さえ使えばあぶり出すなど造作ない。』 「…お前相当クレイジーだなぁ。でもな、お前のクレイジーは間違ったクレイジーだ!いいか、今から俺が直々に本物のクレイジーってヤツを見せてやる。」 『ほう…せいぜい楽しませてくれよ。』 その少年はライブギアを起動させ、その姿を変えた。しかも、姿が変わる際、青白い炎が立ち上った。 そしてその姿は竜であり、そしてどことなく騎士にも見えるような雄々しさが出ていた。 「んじゃ、剣士・蓮…いざ尋常に、行くぜ!」 ギューン 『…はぁっ!』 鈍い音と共に蓮の初発の攻撃は止められた。相手の武器は騎士が使うものとは思えぬ形をした双刃刀だった。 『このドラークの剣捌き、ついてこられるかな?』 「臨むところだコラァ」 二人はお互いを突き飛ばし、そのまま横走りを始めた。途中、互いを攻撃せんと炎やら風やらを飛ばして威嚇した。
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