14 新たなる刺客!

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『フハハハ!懐かしい、懐かしいぞ!これこそがこのドラークの求めていたもの!それを味わせてくれるお前には感謝せねば!』 「ハッ…お褒めもいいが、ちったぁ自分の心配しな。」 『何か仕掛けたのか…!?』 ドラークが何かを踏んだと同時に蓮は黒い竜巻を発生させてそのまま閉じ込めた。 「俺は姑息だの何だの言われるようなヤツだ…勝つ以上は全力を尽くさせてもらうぜ!」 蓮は改めて杖を構え、ドラークと向かい合った。そして二、三歩後ずさりした後お互いめがけて駆け出した。 ギャリィィィン… 『くっ…この重さ…伝わる殺気…貴様、剣術を磨く者か!』 「あぁ、そういえば俺、剣道部員だったわ。でもな、この殺気はそれで培ったようなもんじゃあないぜ?」 二人はお互いを鍔迫り合いから大きく吹き飛ばした。そしてまた二人は鍔迫り合いに持ち込んだ。 「お前もお前でやるじゃねぇか。だがなぁ、俺だってこんな派手にやっちゃってくれたようなヤツをみすみすほったらかす訳にも行かないわけでなぁ!」 蓮はドラークを押し退け、三連撃をお見舞いした。ドラークは後ろに大きく倒れかけたが、根性をみせて踏みとどまり、その姿勢を直した。 『04のヤツに先を越される前に…一騎士として、お前を討たせてもらうぞ!』 今度はドラークが炎を纏わせた双刃刀でこれでもかというほど連続攻撃を仕掛けて蓮の片膝を地につかせた。 「…て…んめぇ!本気でやられてぇのかオラァ!」 口から血を吐きながらも何とか立ち上がった蓮はそのまま彼は頂点に上り詰めた怒りを露にした。 その時、蓮の体から黒いオーラが出た。これはこのゲーム最大の特徴である『感情によるステータス上昇』の証だった。 『いいぞ…そのオーラ…その怒りに満ちた瞳…まさしく俺のライバルだ!』
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