16 クレイジーvsクレイジー
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16 クレイジーvsクレイジー

―2-E教室― 「なぁ、新太くん、今朝のネットニュース見た?」 「えっ、何も見てないけど?何かあったの?それとも『ARライブズ!』の新アップデート情報の先行解禁告知とか?」 「昨晩、西区に拠点を構えてるらしい連中が東区の連中を手にかけたらしいんだよ。心当たりないかなぁって思ってさ。」 「そいつらは自分たちのことをどう名乗ってたか分かる?」 「確かネットニュースでは〈海賊〉って表記されてた気がするよ。」 「ありがとな、オレ早速蓮に伝えてくるよ!」 新太は教室を出て足早に屋上庭園の方へと向かった。 ―屋上庭園― 庭園には新太以外の三人がいた。ライブギアのスイッチが入っているということでクリメアも一緒だった。 「みんな聞いて!昨日東区の連中を手にかけたヤツらのことが少しだけ分かったよ!ヤツらは自分たちのことを海賊って言ってるんだって!」 「聞いたことがある…最近売れ出し中のチームを。青ずくめで海賊っぽいコスチュームに身を包んだ二人組らしい。」 『かいぞく?』 クリメアは現実世界の言葉をあまり多くは知っていなかったため、新太と蓮のやり取りが理解できていなかった。 「一言で言えば、お宝を盗む船乗りって感じの人たちのことよ。だけど、最近じゃ夏のコスプレ衣装のモチーフにも使われてるわね。」 三樹はできるだけ分かりやすく説明してあげた。クリメアもどうやら表現が表現なため、簡単に理解できたようだった。 「…なんで私たちの区にいきなり来たんだろう。」 「俺たちに恨みでもあるのか?けど、普通『ARライブズ!』はGPSとかそういうのも組み込まれてるから違う校区同士かち合う場合も十分あり得るはずだ。」 「ってことは、一緒にやってた連中が何かしたから?」 「だったらいいけどよ…」 新太からの情報に俺の見解を加えれば…!?やっぱりそういうことか。ヤツらの狙いは恐らく… 「ちょっと四野くん?ちゃんと考えてるの?」 「…ヤツらは恐らく単にこっちをいたぶってる訳じゃなさそうだ。報復まがいの行為だろうな。」 蓮の言葉にクリメア以外の三人は一瞬にしてお互いの顔を見てすぐに固まった。
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