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「ただいま……」
「まぁまぁまぁ! 美奈子、無理して帰って来なくても良かったのに。お母さん、あんまり遅いし……スマホにかけても出ないからから心配したわよ」
やっぱり、心配かけてた。
せっかくの母の日なのに、何も出来なかった。
ママの言葉で、涙が溢れて、私は思わずママに抱き着いてた。
「ママッ……ゴメンッ、約束…………守れなかった…………せっかくの、母の日なのに、何も出来なくてっ……本当に、ゴメンッ」
ママの前で、と言うか泣いた事すら久しぶりだった。
今の私は、いつもよりカッコ悪いと思う。
でも、ママはいつまでも背中を擦って暖かく包み込んでくれた。
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