少女が歩む道

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友達に進められて入った天文地学部は、いまいちすることもなくただスマホをいじったり図書室で漫画を読んだり友達と話したりしているうちに時間は過ぎてしまってその上、近くのファミリーレストランで友達と時間を潰したのでもう外は暗く人通りも少なくなってしまっていた。私の家からバスで30分程度の近場な高校だが、少し中心とは離れていて近くに何もないのでファミリーレストランは、20分ほど歩いたところに行った。 友達は、自電車で帰っていったが私はバス停を探しながら一人で歩いていた。 昔、人に追いかけられた経験があるからか、後ろに人がいないか振り向きながら歩いていた。そして、不安は大きくなっていった。 ファミリーレストランから後ろについてくる人影。 私は、ただ同じ方面んだけ。だって、ここ大通りだし。大丈夫。大丈夫。 と言い聞かせながら歩いてゆく。 60mぐらい空いていた隙間を埋めるかのようにそれが小走りになった。 私は、スマホから目が離せなくなり何も来ていないラインを必死でスクロールした。 来るな。来るな。近づくな! するとそれは、私とそれのちょうど間にあったビルに入っていってしまった。 私は、大きなため息をしてそれがいなくなったことに安堵した。そのビルは、もう潰れてしまっているようで齋藤不動産と書かれていたであろう文字の動や点やが抜けていた。まあ、ホラー映画でもないのでこのとき、私はこんなビルに1ミリも興味を持つこともなく もう時計を見ると八時になりかけていたので私は、急いで帰った。
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