少女が歩む道

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危険⚠押すな!!と書かれたものはつい押したくなってしまう。 それが、人間の本能である。 そうして死んでった映画の登場人物は星の数ほどいる。そうした中に今私も加わろうとしていた。 ーそこは、大きな部屋だった。 何も怖がることは無かった。 お城の一角のようだった。大きなL字型の椅子に机。天井まである大きな本棚に入った数えきれないくらいの本。勉強机。天井からぶら下がったシャンデリア。 しかし、そこには普通あるべきものが無かった。電子機器だ。テレビやパソコンもなかったし、コンセントも無かった。 私は、不思議に思い部屋の中を歩いた。 そこは、確かに日本ではなかった。 本棚の本は、私の読めない文字だった。 見たことのない文字だった。 少しの興味だけでこんなところに来てしまったことを後悔した。 だけど、もうあとには戻れないところまで来てしまっていた。
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