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少女の秘密
知ってもいい真実なんてない。
真実は、知ってなかったから真実なのだ。
私達は、知ってはいけないものなのだ。
机の上を見て私は、驚いた。
「南真琴ー」
そう書かれた紙には、私の写真も添付されていた。
「何これ…」
細かく書かれた私の生活のすべて。
起きてから寝るまで。
お昼の時間。何を食べたか。どこ産か。
どうでもいい内容のものばかりだった。
私は、なんとも言えない感情に包まれてただ家が恋しくなった。
「真琴ちゃん。おかえり。」
ただその優しさを求めて一心不乱に走った。
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