プロローグ?

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「お?」 「なに」 「聞こえてるじゃん」 「うっせ馬鹿」 「見ろ、喜んでるぞ」 「本当だ。なんか三人で手繋いで回ってるな」 「宇宙人呼んでるとか?」 「あり得る。あの部には近づくながこの高校の鉄則だというのも頷ける」 「スキップしだした」 「本当になにやってんだろ。逆に気になる」 「あれじゃね、もしかしてサッカーゴールを動かして手を繋いで回ってスキップしたら、願いが叶うとか」 「まじか。本当でもやりたくねえな」 「誰かに見られる羞恥心の方が勝つ」 「あの人らだからできるんだろ。この前はなにしてたっけ」 「使ってないプールで鯉が飼えるかやってた」 「そうそう、教頭が頭真っ赤にして超怒ってたわ」 「当の本人たちはしれっとしてたぞ」 「あれ結局どうやって解決したんだよ。知ってる?」 「なぜ俺に聞く」 「情報屋田中だからだ」 「字面格好いいな」 「気に入るのかよ」 「あれなあ──鯉を取り出してみたら、なんか鯉コレクターの校長の目に留まったらしいぞ。で、えらい褒められて、無罪放免」 「まじか。つーかやっぱり知ってたのか」 「あの部目立つからな」
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