不用意な一言

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「はあ、継ぐに決まってるじゃん。僕以外の誰が相応しいって言うの? ほれ、言ってみな、ほれ」 「くっ、周も敬もぼんくらだけど、やるときはやるんじゃないの?」 「ゲーム三昧の廃人だが、あいつらはオンラインに入り浸ってネットの不浄を浄化してるんであって、ぼんくらではないし、ひきこもりでもない」 「いや引きこもりだな」 「お寺のご子息らしい言い訳ですね」 「したり顔しないでよ、腹立つ。確かにあんたしかいないわよ、継げるのは。でも回避したいじゃない!」 「回避?」 「なんですかね、にらみ合ってますよ」 「あんたが継ぐなら、よその子探してよ! 私は寺になんぞ嫁がない!」 「こっちこそ粗暴な煩悩まみれな女は迷惑なんだけど」 「あんたが煩悩言う? かわいいもの大好きでお金大好きなやつが?」 「現金もかわいいものも裏切らないだろ」 「あんた裏切られたことなんかないでしょうが。女の子と話せないくせに」 「話せないんじゃないー、話さないんですー」 「出た出た」
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