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―――
――早く、わたしにアイに来て。
今すぐ、君にアイたい。
アイたいよ。
……ねえ、どうして返事を返してくれないの? わたしの事、キライになったの? ううん、そんな事はないよね。ないでしょ?
でも、じゃあ、なんで返事をくれないの? お仕事、忙しいの? 忙しいのは、分かるよ。
分かってるの。
でもね、それでも、さみしいの。
わたし、さみしいの。分かるでしょ。君が、好きだから。
大好きだから。
アイしているから。
君の声が聞きたい。君のそばにいたい。そうじゃないと、わたし、孤独に押しつぶされそうになるから。
ずっと、暗闇の中にいるみたいなの。何も、見えないの。
聞こえないの。
怖いの。恐いの。
こわいの。
――ね、わたしね、今、○○山の、××地点にいるんだよ。君が返事してくれないから、気づいたら、いつの間にか、分からないけど、こんな場所まで来ちゃってた。
廻りには、誰もいないよ。すごく、静かなの。耳に入って来るのは、木々の擦れ合う音と、風の音だけ。
まるでわたし、このセカイに、ひとりだけ、取り残されちゃったヒトみたい。
悲しいな。早く、君に会いたい。君の温もりが欲しい。君の声が聞きたい。
早く、君に、アイたいよ。
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