1人が本棚に入れています
本棚に追加
その日を境に、恭也に対する周囲の態度は一変します。
「おいお前ら、今日のチャレンジはな」
「いや、チャレンジャーごっこはもういいや」
「どうせ村瀬君がクリアしちゃうし」
一人、また一人と挑戦する者はいなくなり、とうとう恭也の遊びにつき合うのは守流一人だけになってしまうのでした。
「くそぉーーっ!! 村瀬めえええっ!!」
自室にて頭をかきむしり、何度も机を叩く恭也。激怒するのも無理はありません。あれだけ稼いだ小銭もほとんど守流に持っていかれたからです。
「こうなれば、禁断の競技に手を出すしかない……。今に見てろ、村瀬……!」
何かを企てた恭也は不敵な笑みを浮かべるのでした。
最初のコメントを投稿しよう!