1人が本棚に入れています
本棚に追加
「……よし、いいだろう。チャレンジ賞金は五千円な!」
それで守流が先生に怒られ、全ての女子に嫌われ、ついでに江成優莉のスカートの中身を拝めるのなら安いもんだ。それに大金を渡しておけば指示した自分のことは口止めして貰えるはず。恭也は自分にそう言い聞かせるのでした。
「そうと決まったら、さっそくチャレンジして貰うぜ」
「その前に五千円用意してよ」
「へ?」
「実際に賞金を見た方がやる気が出るし、せっかくクリアしても後でありませんでしたじゃ困るしね」
「……わかった。じゃあ明日持ってくる。逃げるんじゃないぞ」
「もちろん。男の約束だよ」
こうして恭也は翌日、なけなしの貯金である五千円札を持って学校に行くのでした。
最初のコメントを投稿しよう!