駄菓子のプレゼント

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昼下がり、家に誰もいないときに彼はやってくる。 彼と私は玄関で抱き合い、そして同じベットに入る。 そして日が暮れるまでずっとくっついて過ごすのだ。 夜に旦那が帰ってきた。 「君にあげる」旦那が大きな箱を私に見せた。 そこには「駄菓子詰め合わせ100点」と書いてあった。 駄菓子が好きだからってこんなに食べれない。彼にあげよう、と私は思った。 次の日、また家に来た彼に私は駄菓子をあげた。 彼は喜んで受け取った。そして口に入れた。 私も駄菓子を口に入れた。 駄菓子を口に入れた妻を、僕は見つめる。 君が昼間に男を家にあげているのはわかっている。 なぜならそれは変装した僕自身だからだ。君は気づいていないようだけど。 僕がいるにもかかわらず他の男を浮気することは許さない。 だから僕は君を殺す。 駄菓子に毒を入れてね・・・そして僕は駄菓子を口にした。
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