幼馴染との共同生活

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でも、女関係は酷いはず。 これも噂だけど、呼べばすぐにくる女が片手の指で数えられる数が常にいるはず。 水曜日と金曜日、東京駅前の情報ビジネス専門学校で、ITサービスマネージャ試験(SM)とシステムアーキテクト試験(SA)対策の勉強をしているわたし。 19時から21時までみっちり勉強をして、専門学校を出て、帰宅するためにJRの構内に入る。 「芽生、こんなところで何をしてるんだ?」 後ろから声をかけられ、振り向くと、恭平がいた。 隣には、どこかで会った事があるけれど思い出せない、恭平の友人らしき男性がいる。 「資格試験対策で夜間の専門学校に通ってるの。で、終わって、今、帰るとこ」 「そっか。じゃ、この後、空いてるだろ?飯食いに行こう。内藤、いい?」 わたしが行くと言ってないのに、恭平が友人に聞く。 「ああ、芽生ちゃん、お久しぶり、俺の事を覚えてる?……覚えてなさそいだな。中高一貫校時代の同級生。内藤篤、覚えてない?」 「えっ、あの、内藤くん!!」 恭平の中高一貫校時代の親友だった内藤くん。 恭平の次ぐらいに賢くて、T大の理工学部に合格した。 ガリ勉タイプでメガネの真面目君が、見違えるぐらいオシャレ男子になっていた。 恭平と内藤くんと、駅前の居酒屋へはいる。 恭平がソフトウェア開発で、内藤くんがハードウェア技術を担当し、AIロボット開発の会社を起業しようと準備を進めてるらしい。 「芽生、おまえも来ないか?土日だけでも手伝ってくれたら助かる」 「うん、手伝う!!楽しそう」
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