主体的な生き方

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…しばらくしんとした相談室の中で私が真っ先に思ったことは 何の病気?それ、でした。 「何の病気ですか?それ」 実際に言ってた。 「いや、本当にめずらしい病気でしてね、ほんと150年前に観測されて以来見られていないくらい珍しい病気なんですけど…」 とりあえずそのあとワーカホリックという病気について紹介されたがいまいちピンとこない。 この病気は分類としては精神病に該当し、1972年ウェイン氏が提唱したことにより観測された病気とされる、なんでも私生活を犠牲にしてまで仕事に打ち込むことというのが症状にあげられるらしい。  去年わが社の労働AIのシステムアップデートと職場の人の退職が偶然重なり、例年より忙しくなった。その時私の上司は 「少し忙しくなるかもしれない。ちょっといつもより30分くらい仕事を延長する日が続くかもしれないからごめんね。会社のAIも問題ないって言ってるから、今年だけお願いするよ。」 と言っていたのを思い出した。 さらに余計なことに私が、職場で私のみが独り身であったので皆さんは先に帰ってください、あとはやっておきますよ(ニコっ) とか言いながら自分だけ残って仕事をこなしてしまった。30分だけど。
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