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「誰がそんな事するか!ヒトをバカにすんのもいい加減にしろ!」
バカバカ言われても全然気にならなかったのに、今は腹が立って仕方がない。
ビックリしているリエナをそのままに、ボクはその場を立ち去った。
それ以後もボクと彼女が話す機会はなかった。
席が前後だからボクとしては少し気まずいのだが、彼女は相変わらず無口で、今まで通り接する事はない。
そのまま、また定期テストがやってくる。
この前は複数科目まとまっての定期テストだったが、今回は歴史のみ。
一科目に集中できた事もあり、復習に復習を重ねてテストに臨む。
今度こそ、今度こそ満点を取って、母に認められたかった。
カリカリと答案が書き込まれ、カツカツと先生が見回っている。
ボクは頭を抱えた。
今日は調子が良かった。途中で詰まる事もなく、また変な引っ掛けやミスにも気付けて冷静に対応する。
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