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100回目の失恋。
小学生の時から続く失恋記録だが、ついに大台を迎えた昨年の秋。そのすぐ後、突発的に口をついて出た告白のせいでアイツよりも多くカウントされたまま記録は止まっているが、ハロウィンというイベント日だった事を除いてもあの日の事は忘れられそうにない。
思わずぽろりと告白してしまったこともあって色好い返事なんてものは期待していなかったが、実際に実らなかった時はそれなりにショックを受けた。…いや、それなりに、ではない。かなり、大分、結構ショックだった。
これまでの失恋は直接的なものではなかったということもあるのだろう。不本意ながら好きになってしまったアイツが誰かを好きになる度に繰り返した失恋は、アイツが玉砕する度にまた性懲りもなく復活してを繰り返し、けれどそれは俺が勝手に失恋と名打っていただけで直接フラれた訳ではなかったのだから。
だからこれまでと変わらぬ関係を続けて大丈夫だと逃げていた事は認める。告白からも、諦める事からも。
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