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友達から恋人に戻る
「結婚は、今は、無理……。だけど、友達から恋人に戻ろう。蓮斗がわたしを第一にしてくれて、ほかの女性と浮気しないって態度で示してわたしを安心させてくれたら、その時は、わたしを蓮斗のお嫁さんにして下さい」
蓮斗にプロポーズされ、正直、悩んだ。
わたしと別れてからの2年間、蓮斗は誰とも付き合ってない。
そして、合コンには参加してないらしい……。
蓮斗は、仕事に余裕がある日に、ただの友達のわたしにちょっかいを出すために、わたしの部署に来てた。
別れてから、蓮斗は付き合ってた時以上に、なにかとわたしと関わりを持とうとしていた。
だから、もう1度、恋人に戻ろうと、思った。
蓮斗がわたしを抱きしめ、胸の中に押し込める。
蓮斗の心臓の音が聞こえる。
「理亜、大事にする。理亜、また、俺、理亜と暮らしていいか?理亜と離れたくない」
蓮斗の1人暮らしの部屋。
2年前から全く変わってない。
寝に帰るだけの場所で、ソファーもテレビも無い。
小さなちゃぶ台があるだけの、本当に何もない部屋……。
「うん。一緒に暮らそう」
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