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復縁して半年後のクリスマスイブ
昔、付き合ってた時は、毎年、友人が主催するクリスマスパーティーに参加し、8年間も付き合ってたけど、1度も蓮斗と過ごした事はなかった。
蓮斗が予約してくれた、プリンセスホテルの最上階にあるレストランでクリスマスディナーを頂く。
最後にサプライズで、直径8cmの小さな可愛らしいホールのクリスマスケーキが出てきた。
クリスマスディナーでお腹がいっぱいだったけど、2人でホークでつつく。
カチッ
何か、金属が当たる音がした。
クリームの中に……、ダイヤの指輪があった。
蓮斗がその指輪を取り出し、ウェイターが持ってきてくるた、赤い濡れたハンカチで、クリームを拭き取り、
「理亜、俺のお嫁さんになってくれませんか」
蓮斗が、立ち上がって、わたしの横に歩みよる。
そして、跪いた……。
サプライズのプロポーズに、戸惑うわたし。
でも、この半年間、蓮斗はわたしを第一に考えてくれて、常にわたしの側に居てくれた。
こたえは決まってた。
「はい。わたしを蓮斗のお嫁さんにして下さい」
蓮斗がわたしの左手の薬指に、婚約指輪をはめた。
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