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もう2度と傷つけないから結婚してくれ side 蓮斗
月1で行われる同期会
俺の企みが失敗に終わり、理亜に警戒され同期会に参加しなくなり、ただ、酒に溺れる日々。
理亜と完全に別れ、友達として、扱われるようになり、俺は、完全に、他の女に目に行かなくなり、理亜だけを求めた。
人は、大切なものを失ってから、その大切さを感じる……。
理亜を、どうしても取り戻したくて、俺は最低な事でも平気でする男。
理亜にとって、俺は元々、最低な男だから、何をしても、最低な男なんだから変わらない。
理亜を、それほど、欲していた。
理亜がドクター狙いから、誠実な人なら誰でもいいと、婚活の活動の幅が広がり、俺も仕事が多忙になり、妨害行為に時間が取れなくなった。
俺は遊びで他の女とやったが、理亜が他の男とやるのは許せない。
理亜の生活パターンから婚活活動は、水・金が合コンで、土日がお見合いサイトで知り合った人とデートをする。
理亜は仕事のように、婚活をこなし、全て、お断りされてる。
理亜は見た目は清楚で知的な才女、それ故に、きつい性格に思われる。
実際はボーっとして、きついと真逆な大人しいほんわかした性格だ。
理亜が可愛くてならない。
理亜が俺のノーベル賞候補に挙がった祝いの同期会の飲み会に、遅れて出席してくれた。
「蓮斗、飲みすぎ。もう烏龍茶にした方がいいよ」
会場に到着して、しこたま飲まされ、へたってる俺の横に座り、背中をさすってくれる理亜。
呑んだくれてる俺に呆れて、ため息をついてた。
酔わせた原因はお前だと心の中で呟いた。
理亜が珍しく、俺の横に座ってくれるのが嬉しくて、理亜に止められても、同期にわんこそばみたいにつがれるビールを飲み続け、完全に潰れた。
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