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神川④
その幽霊だが、小二のとき、創立八十五周年で祭りがあり、たまたま入った図工室で見つけた。
そして、家族全員がが幽霊の見える体質らしく、他の人に聞いても、『見えない』としか言われなかった。
それに、アニキはその幽霊にも会ったことがあるらしい。なので、色々なアプローチをかけたが、会話は一度も成立しなかった。
しかし小五のとき、最初の図工の授業で、幽霊の気配が完全に消えた。
ついにオレは彼女と仲良くなれなかった。だが、そんなことはすっかり忘れて、目の前のことだけに集中していた。
幽霊が見えるオレにも、恋はできるから。
狂戦士と化したオレは、「そ、そこのお前、ただでしゅみゅ…やべ、噛んじまった。ええい!ただで済むと思うにゃ!あぁ!また噛んじゃった…」前言撤回しよう。狂戦士になりかけたオレだ。正直、ビビっていた。それに、彼女のあぐらで、見ちゃいけないものが見えていたからだ。オレにも、実は紳士っぽいところはある。
すると、彼女が投げ飛ばされた。投げ飛ばしたのは、オレの兄だった。
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