違和感

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「何があったのか、話してくれないか? 上の空の君をこのまま抱くことなどできない」  気遣うような教授の視線に折れて、事の次第を話した。苦手な従弟が上京してきて部屋探しを手伝っていること、従弟にゲイだとばれたこと、やたらそのことについて聞いてくることにイラついていること、そして自分の相手になってくれるかと聞いておいて逃げてきたことを。  真剣に聞いていた教授は、深い溜息を吐くとゆっくりと立ち上がり、俺を見据えた。 「今日は、帰った方がいいね。……いや、しばらく会うべきではないな」 「どうしてです? 俺は――」  言いかけた俺を教授は荒々しくベッドに押し倒した。そしてひとつひとつ俺の着ていた服のシャツのボタンを外し前を肌蹴させ、俺の胸に舌を這わせる。 「きょ、教授……!」  慌てる俺を無視してズボンに手を掛けると、前のベルトを緩め。ボタンを外しチャックを下ろす。  露わになった蒸れたその部分に触れる。 「まだシャワーを浴びてないです! 汚いからやめてください……!」  そんなことを言いながら肌を上気させ興奮している俺がいる。こんな乱暴な教授は久しぶりで、昂らずにはいられなかった。  教授は怪しい笑みを浮かべて俺を見上げながら、半勃ちになった茎を根元から舐め上げる。背骨に添って這い上がるような快感に身体を震わせる。 「君のここはいつだってだらしなく口を開いているな」  俺の羞恥を煽るように窄まりが見えるように足を抱え、ひくひくと動いているそこを指でなぞる。これから起こることを想像するだけで高まる感情。――ああ、もうこうなったら俺は止まらない。
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