一章

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「挿れて」 桐一は一度喉を隆起させると私の腰を掴み、さっきより僅かに早いスピードで自分のものをねじ入れた。 「………っっっあっっ!」 「んぁっ……っ、きっつ……っ」 私も重ねられる痛みに気絶寸前だったのだが、薄眼で見上げると、桐一も随分辛そうに顔を歪めている。 「と……いちもくる、しい?」 桐一の呼吸は浅く乱れていた。 「……すご……く……あそ、こが、しめつけられてる、感じがする……」 私の体内の中で、桐一が掘り進むように動き回り、敏感な部分にちょんと触れる。 「やっ!」 少し擦れただけなのにビリッと謎の感覚が背中を走り、背中が反り上がった。 「……あっ」 ちょっと焦ったような彼の声がした後、私の意識は少し途切れる。
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