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数学の授業を受けながら私は自分のサメ肌のような腕をまじまじと見つめる。
……気持ちが悪かった……八嶋くんを嫌いとは思ってない。絵に描いたような好青年で、普通の女子なら誰もが私と代わって欲しいくらいだろう。
……桐一じゃないと駄目だということか。真夏なのに寒い。身体中はうじ虫が這っているようだ。
——呪われている。非科学的なものは信じていないが、そうとしか思えない。桐一しか受け付けられない身体を抱えて、私は残りの人生をどう生きたらいいのだろうか……?
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