名門私立、魔法学校に入った少女

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私は入学式の日、新しく、オーダーメイドでサファイア色の制服ドレスを作ってもらった。 自分の髪の毛と同じ色なのよっ! 私は軽い足取りで学校へ向かう。 今から新しい事が始まるんだ…! … と浮かれた気分は、校門の前に立った瞬間、打ち消されてしまった。 なぜなら? だってみんなトンガリ帽子と箒を手に持ってきてるんだもん。 ドレスは私みたいに同じ感じだけどさっ! やばいって…。 私が校門のそばでウロウロしていると、校長先生らしき、太ったおじちゃんが出て来た。 「貴方が初音ラリアさんですね? お待ちしておりましたよぉ。理事長が直々に推薦状をお書きになるのは珍しい事ですからねぇ。かなり強い魔力の持ち主と聞いておりましたが…ほほぉう。まだまだ未熟な魔力…。育てればかなりのものになるぞよぉ。」 最後の方は何か聞き取りにくかったけど、多分褒めてくれたんだと思う。 「さっ。まだこの学校の事について何も知らないようだね。理事長室へ行こう。」 校長先生はさっさとハンカチで汗を拭きながら、歩きだしてしまった。 マジで個々、魔法学校じゃね? マジやばいってぇー。 どうしよう💦 私はまだ知らなかった。 私が最強の宝石、サファイアの魔女になるとは…。
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