第1話 理想郷

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カッカッカッと静かに時間が過ぎてゆく 暇だ、ライカがいないと暇で暇で仕方ない みんなと茶会していても、仕事していても、なぜかつまらん 「ご褒美がいるんだ、俺には」 「なーにバカなこと言って、殿下は仕事に集中!」 「セーワ、俺はご褒美が欲しい」 「じゃあ後でたっぷり構って差し上げますよ」 お前の構うは=稽古だから嫌だ セーワはいつまで経っても変わらんな けどこいつらだけが俺についてきてくれる最高の友人だ 「殿下殿下殿下殿下殿下」 「ロキ、どうした?」 その後ろには、アモルとシャルロット、ムガルもいた ジークは・・・いないよな 「よーっす!」 「サンダか、お前どこにでもいるのな」 ところで、みんな笑顔でどうした 何かいいことでもあったのだろうか もしかしてセーワを説得してくれるのか! 「殿下、明日からの祝日、10日休みが取れたんですーーー!」 「それは本当か!!」 「それで、これ行きませんか?みんなで!」 ペラっと見せてきたチラシには、他国の祭りがあった エデン、水の国にての召喚獣パレード ライカが好きそうな催し物だな ライカが今所にいるかは知らないけれど、元気にやってるならそれでいい ジークもウンディーネもいるしな 「明日、出発だな!」
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