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突然のことに、思考が止まりかけた──が、すぐに笑いがこみあげてきた。
これはあれか? 漫画とかでよくある、デスゲーム系のネタか?
閉ざされた空間に罠が仕掛けてあって、黒幕がどこかからそれを監視して、指示をだして、一人ずつ死に追いやるという、あれだろ?
辺りを見回す。これを行った『犯人』は、どこかから俺を眺めて、笑っているに違いない。
俺の脳内に、一つのシナリオが浮かんできた。
ミステリー研究会の面々が口裏を合わせ、酒か食い物に薬を盛った。
カラオケ嫌いの俺が二次会に参加しないのを分かっていて、裕二はそれを提案。予定通り、俺は不参加だった。
実際にカラオケは行われず、俺を監視、尾行。トイレで眠ってしまった俺を、サークルのメンバーが屋上に運びこみ、腕に手錠と箱をつけ、左腕に文字を残した。
あとは俺が起きるのを待って、どう動くのか、監視観察でもしてる、ってとこか。
例えば──近くのビルから、双眼鏡でも使って監視してるかもしれないな。
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