六月四日(火)

1/1
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ

六月四日(火)

 川崎の事件に続き、東京は立川でも刃傷沙汰に及んだ事件が発生したらしい。物騒なことである。  こういう事件がおこるたび、「まかり間違えば自分だって……」と暗澹たる気持ちになる。  Twitterやここでは猫をかぶっているが、私の心の奥底にも、腐臭を放つ、ドロドロした、ただただおぞましいだけの感情が渦巻いている。  平生は痩せ我慢をして抑え込めているそれが、いつ何時、どんなきっかけで噴出するかわかったものではない。  凶悪犯罪が対岸の火事などとは、私にはどうしても思えないのだ。  そういうわけで、先日の爆笑問題・太田光の『サンデージャポン』での発言は、おおいに私の琴線に触れた。  ここで引用するのは控えるが、是非とも一読していただきたい。 『醜い手をした女の子の話』、全文公開しました。スターを下さった方々、ありがとうございます。  140字小説集も更新。『THE END』までが、去年の六月までに投稿した作品。『隠し味』からは八月以降の投稿分です。  この一ヶ月の空白期間で作ったのが、人魚や座敷わらしの物語です。 『隠し味』以降の話は、いかに一つのツイートで人物や物語を描き切るかに主眼を置いて投稿しています。……ほら、言われてみれば、なんとなく毛色が違うでしょ?  だから当然、小説としての完成度は上なのですが……けれど初期の作品も、実はけっこう気に入ってます。  思いつくままに、とりあえず投稿してみた感が我ながら可笑しくて。今ならあまり思いつけないような、突飛なシチュエーションが面白くて。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!