六月十九日(水)

1/1
前へ
/31ページ
次へ

六月十九日(水)

 新潟で発生した震度6強の地震は、津波の被害もなく、停電の復旧も早くて幸いだった。新潟は今年の三月、フェリーに乗るために、ごくわずかな間ながらお世話になった街なのだ。あそこ、いい喫茶店がいくつもあるんだよなぁ。  というわけで、今回はおすすめの喫茶店を紹介。  新潟へお越しの際は、ぜひ喫茶店「カリヨン」様をどうぞ。昭和レトロな店内に、美味しいパン。あのお店のためだけに、新潟に移住したくなるほどの名店です。  さて、今日はその新潟出身の投手・飯塚悟史選手が先発したDeNA対日本ハム戦を観戦してきた。  初回に桑原の先制アーチ、2回には宮崎のソロと、幸先の良いスタートのゲームだった。宮崎は4回にも犠牲フライで追加点をもたらしてくれ、先日の死球の影響を感じさせない理想的な働きぶり。  飯塚は5回途中までは申し分のないピッチングだったのだが、日ハム打線もさるもの。惜しくも途中降板となってしまった。続く藤岡も乱調で、形勢逆転を許してしまう。三番手・赤間がなんとか後続を断つものの、3-4。嫌なムードが漂い始めたハマスタだった。 すると赤間の好リリーフに応えるかのように、左肘の違和感を乗り越えて帰ってきた伊藤光、不振を脱しつつある桑原が単打で2アウトながらチャンスを作ると、ソトのバックスクリーンに飛び込むスリーランホームラン! 6-4。また試合をひっくり返し、流れを取り戻したのだった。  ところが、どこまでもしぶといのが現在パリーグ首位争い中の日本ハム。7回、8回と1点ずつ加え、6-6で迎えた9回。7番手・エスコバーから無死一、二塁の好機を作る。  5回の悪夢が脳裏をよぎるが、ここで踏みとどまったのが最速160キロの助っ人左腕。続く王、渡邉、石川亮を次々に仕留め、勝ち越しを許さなかった。  そして迎えた9回裏。ロペスがヒットで出塁すると、続く宮崎が代走・乙坂を二塁へ進める。ここで登場したのが、この日まだ安打が出ていなかった大和。石川直也の初球をとらえた当たりは、二遊間の頭上を破るサヨナラタイムリー! 波乱万丈のゲームに終止符を打ったのだった。  桑原、ソト、宮崎。今季不振にあえいだ選手たちが結果を残し、最後は劇的なサヨナラ勝ち。今季最高峰のゲームではなかろうか。  勝利の花火が気持ちよく、またハマスタの前庭に植えられた百合がとても美しい夜だった。  最後にいつもの創作の進捗報告。  賞投稿用の小説、とうとう60,000字をオーバー。このまま書き続けていったら、最終的には70,000字に到達してしまいそうである。こんなはずでは。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加