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「何って…夕飯を作ってるのよ」
女神は当然のごとく、そう答えた。
「言ったでしょ?
『そのうちいいことある』って」
その言葉の意味って、こういうことだったのか。
俺は改めて女神の美しさに見とれながら、作ってくれた夕食を一緒に食べた。
夕食後、女神はお茶を淹れてくれた。
2人でテレビを見ながら、お茶を飲んだ。
「あなたは正直な人だから…」
突然、女神が言った。
「私と一緒に暮らしましょう!」
満面の笑みでそう言った。
聞きたいことは山ほどあったが、俺も満面の笑みで縦に首を振った。
俺は金の斧と銀の斧以上に、かけがえのないほのかな幸せを手にした。
人生、正直に生きるのが一番だ。
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