うん?女神さま?

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「あなた…正直に答えたからって、この金と銀の斧ももらえるとか思ってんじゃないわよね?」  俺はまたまた心中を言い当てられ、どぎまぎした。  そりゃ欲しいさ!人間だもの! 「みすぼらしい木こりさん…」 『みすぼらしい』は余計だ。 「人生、そんなに甘くないのよ!!」  美しい女神にどや顔でそう言い放ち、泉の中へと静かに消えていった。金の斧と銀の斧を持ったまま。 「そのうち、いいことあるから」  笑顔でそう言い残して。
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