9人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあさ、仕事辞めようか。そうすれば、もっと二人で一緒にいれるよ。」
君は無邪気な顔で言った。
「1億円だけじゃ一生遊んで暮らせないよ」
僕は少し呆れたように笑った。
「遊べなくてもいいよ。貧しくてもいいから、二人で細々と生きよう。私はそれでいいよ」
君は少し切なそうな声でそう言った。すきま風が君の髪を優しく撫でた。
「それでも一生は無理じゃないかな」
僕はそう言った。
ある晴れた日の昼下がり、僕と君は部屋で1億円の使い道について話していた。
最初のコメントを投稿しよう!