仕事辞めようか

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「じゃあさ、仕事辞めようか。そうすれば、もっと二人で一緒にいれるよ。」  君は無邪気な顔で言った。 「1億円だけじゃ一生遊んで暮らせないよ」  僕は少し呆れたように笑った。 「遊べなくてもいいよ。貧しくてもいいから、二人で細々と生きよう。私はそれでいいよ」  君は少し切なそうな声でそう言った。すきま風が君の髪を優しく撫でた。 「それでも一生は無理じゃないかな」  僕はそう言った。  ある晴れた日の昼下がり、僕と君は部屋で1億円の使い道について話していた。
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