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おじさんは意外とリアルな感じの考え方の人で、
こういったありえない話を受け止めることはしない、
だがいままで黙っていたおばさんは、にこりとほくそえむと、
1人で寝室に消えていった。
するとまた寝室からでてきたら、
一本の棒のようなものにシーツみたいなものでまいてあったものをテーブルにのせる。
「ついにこのときがきましたわあなた」
「まぁな、とぼけた不利してごめんな、なにもかもこのときがくるのを知っておった。おまえがひとり立ちするときがくるとな、まさか宇宙人とかかわりがあるとな、うけとれ」
それは一本の剣だった。
よくみるとエメラルドお宝石のようなもので形作られ、
まるで王様の宝剣のようなものであり、
「これは赤子だったお前が抱きしめていたもの、鑑定の人に頼んだら、この惑星に物質ではないとわれた。そこから宇宙人とつながるというわけじゃ、はっは、現実逃避はするもんじゃないな」
「おじさん」
「いつでも今後日本が崩壊しようとも、わたしたちが死のうとも、いつまでもあなたのおじさんとおばさんでいたい、いいかしら?」
すると清流の瞳から不思議と熱いものが流れた。
熱くて熱くてとてつもなく熱くて。
心が苦しくて、まるで糸でしばっているように、
きっと清流は冷徹人間ではない、
すっごく感情的にもなる。
熱血的な人間なのかもしれない、
そんなことくらい自分で気づけよと思うけど。
ひたすらおじさんとおばさんを抱きしめて泣いていた。
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