4話破滅のとき、たちあがれ

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「めずらしいこともあるな、こんな小さいときから育ててたのに」 「本当、めずらしい、いつもクールなあなたがなくなんて」  おじさんとおばさんのぬくもりを一生忘れない。  そう心に誓った。  携帯電話とエメラルドの宝剣をリュックにしまうと、  宝剣は清流が意識すると小さくなった。   なのでリュックサックに入れることができた。  あと不思議なのは、宝剣をテーブルにおいて、  トイレにいったら、トイレまで宝剣が移動してきたことだ。 【それは宝剣があなたを主人と決めたからでしょう、やはり魔法の力信じますか?】 「もちろん信じるさ、こんなテレポートなんて、まるでゲームのワープ魔法だよ」 【そのゲームがなにかはしりませんが、おそらくこの地球では魔法をゲームにしたのでしょう】 「そうなのかな」 【よくわかりませんが】  必要最低限の食料をリュックに入れることを忘れずに、   どうやらあの卵型の遺跡に生活スペースがあるとのこと、  いつでもソードヴァンパーを機動させることが大事であり、  一分一秒という差で助けられる人と助けられない人がでてきてしまう。  あのフェンリルタイプのお腹にいた女の子、  きっともっとはやくついていれば、助けれていたかもしれない。  大きな家。  それが実家で、  いつでも戻ってきていいよといわれたけど。  だけどきっと戻ってくるとしたらすべてが解決したらだし、  それまで、家には帰れない。
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